社団法人乙訓青年会議所
2006年度理事長所信
スローガン:己にかつ!!
テーマ:〜ワクワクする未来の為に、今青年にできること〜
■はじめに
子どもの時に我々が思い描いた未来は、テレビアニメの世界のように、宙に浮く車に乗り、ロボットに囲まれ宇宙を旅することができる、そんな希望に満ち溢れた夢の世界ではなかったでしょうか。日本は敗戦から凄まじい勢いで経済成長し、世界有数の経済大国として成長しました。誰しもが国は成長し続け、我々が子どもの頃に思い描いた未来がやって来るものと信じていたのではないでしょうか。しかし、バブル崩壊後、近年では経済の閉塞感、官僚政治の行き詰まり、青少年犯罪の増加など未来に夢を持つことが出来ない状態です。また、2007年は1千万人近い団塊世代の方々が定年退職をされる年です。今までの日本を根底から支えてきた団塊世代の方々が定年することで技術面の低下や、人的資源不足等の様々な問題が危惧されています。また、出生率の低下だけでなく、学校の不登校生徒の増加や、20代〜30代の世代の引き篭もり、更にはニートと呼ばれる仕事をしない国民が約200万人に達しています。今のままの日本では20年後、30年後に明るい豊かな社会は実現できません。今こそ我々の世代が、自覚を持ってこの日本を背負い行動すべき時がやってきたのです。そして同時に、次の日本を背負う日本人を我々が育むべき時がやってきたのです。私は我々が少年の頃に思い描いたような、心弾むワクワクする未来を創るのが、我々世代の使命であると確信します。
■己にかつ!!
我々青年会議所の使命は積極的な変化です。しかし、自分自身を変化させる為には度重なる苦難が発生し、苦しい事よりも、楽な方を選択しがちになるのが人間の弱いところです。今の便利さや生活を追求する為に、未来を犠牲にしていることが沢山あるはずです。自分一人が未来の事を考え、行動を起こすことが抜本的な解決にはなりません。しかし、未来のことを考え行動を共に起こす者が増えれば、少しでもより良い未来が見えてくるのではないでしょうか。自分が変われば周りが変わる、周りが変われば地域が変わる、地域が変われば国が変わり、国が変われば地球が変わるはずです。己の心の持ちよう一つで世界が変わると私は信じています。会社を変えるには、地域を変えるにはとあれこれ考える前に、まずは己自身を見直しましょう。そして、己の心に「喝」を入れ、己の心に打ち「勝つ」強い精神力を養うことが重要なのです。本年度、様々な事業を通じて、Jayceeとして本物の強い自分づくりをテーマに活動してまいります。
■京都に同志の「輪」を広げよう
乙訓青年会議所は本年度、27年目の年を迎えます。設立当初より元気な青年会議所として応援をいただくのも26年間脈々と培ってきた志が、人の輪となって受け継がれ続けているからだと私は考えます。我々の乙訓青年会議所を紡いでいただいた先輩方に恩恵の念を持ち、地域の皆様や他団体の皆様、そして志を同じくする京都府内12青年会議所の皆様方に恩恵の念を持ち、我々は活動しなくてはなりません。そしてこの乙訓青年会議所が、地域の為、京都の為にも発展し続ける責任があり次のような行動が必要です。
一つ目に京都ブロック協議会の支援活動を行うことです。乙訓青年会議所は、本年度近畿地区京都ブロック協議会に会長を輩出させていただきます。会長輩出LOMとしての感謝と責任を持ち、近畿地区京都ブロック協議会の運営と活動に際して、LOMを挙げて支援しなければなりません。出向している者だけがやるのではなく、我々は京都に住み、会社を営む京都の同志として、明るく豊かな京都を目指さなくてはなりません。同じ志を持つ京都の仲間と交流し、共に切磋琢磨することにより、志の輪、友情の輪を広げ明るい豊かな京都の実現を目指しましょう。
次に究極のJC活動とも言える会員拡大活動を全てのメンバーで実施することです。会員拡大は言うまでも無く、我々の志を同じくする仲間を集める活動であることと同時に青年会議所活動を存続させる重要な活動でもあります。青年会議所に入って少しでも自分の為になると感じたのなら、知人や、友人、会社関係の方々を誘いましょう。一人ひとりの志をかがり火に例えますと、一人ひとりが様々な大きさのかがり火をバラバラに持っていたのでは自分の周囲しか明るくなりませんが、一箇所に多くのかがり火を集めれば大きな炎となり、周囲を明るく照らしてくれるはずです。かがり火のように、同じ志を持つ者が多く集まれば、より大きな炎となり広い範囲に影響を与えることができるはずです。志を同じくする仲間の力を結集し、京都を変革していく大きな原動力となる京都の「輪」を広げましょう。
■「和(日本)」を築く社会起業家を目指して
私たちの暮らす日本は国防を始めとする外交問題、財政問題、少子高齢化問題や、青少年の学力低下等、問題点は山積しており、まさしく国難の時代です。今こそ新しい日本への変革を行うべく、我々青年経済人として今置かれている社会的責任を自覚し、未来を考える為の知識を得ることが重要です。日本が置かれている立場を理解し、日本を背負う世代として我々は社会起業家を目指さなくてはなりません。ワクワクする未来を目指して、我々なりに学び考えたことに自信を持って発言し行動することが、日本を背負う世代として目標とする社会起業家の姿であると私は考えます。
また、我々が営む会社が地域に認められ、永続的に反映する企業づくりを行う事も我々社会起業家の責務です。我々の会社が繁栄することが、自分の為に、家族の為に、地域の為に、日本の国の為に、人類の為に繋がっていると私は考えます。そして我々は、環境の変化に柔軟に対応できる経営者としての資質を磨かなくてはなりません。乙訓地域では竹が有名ですが、我々も竹のような経営者を目指さなくてはならないと思います。竹は圧力を加えると曲がりますが、圧力が取れた瞬間に蓄えたエネルギーを一気に吐き出して強い力を発揮します。これは根を大地にしっかりと降ろし、圧力にしなって耐えているからできることです。それでは竹を経営者に置き換えると、根の部分は経営者としての揺ぎ無い信念です。一方竹の幹に当たる部分は柔軟な考え方です。固定観念にとれわれずに、物事を多面的に捉えて色々考えることができる柔軟な思考のことです。私たちは逆境時には竹のようにしなり、順境になった時に逆境時に蓄えたエネルギーにのって一番高いところを目指す社会起業家集団を目指しましょう。
社会起業家を目指す上で、仲間同士が切磋琢磨することが重要であると私は考えます。私は共に競い合い、お互いを思いやり叱咤激励することが本当の友情へと繋がるものと信じます。自らが主体者として全ての事業に参加し、メンバーと積極的に交流することにより、きっと乙訓青年会議所を卒業した後にも関係が続く友人が出来るものと私は考えます。己の心に打ち勝つ強い自分を持ち、互いを思いやり、叱咤激励し合える志同じくする社会起業家が集う強い乙訓青年会議所を目指しましょう。
■「和の心」で紡ぐ次代への架け橋創り
乙訓青年会議所の2020年ビジョン達成に向け、5ヵ年マニフェストに沿った活動を行う3年目の年として、真価を問われる時期にきております。二市一町にまたがる公益な広域団体として「人づくりから始まる誇りある乙訓(まち)創り」を行う実践の年として本年度3つの活動を行います。
まず一つ目として「地球市民意識あふれる乙訓(まち)」づくり活動です。「地球市民意識あふれる乙訓(まち)」とは、「自立」(自立心)、「共生」(他人を認める、異なりを受け入れる心)、「創造」(率先して発信する心)の3つの心を持った市民と定義されております。私はこの言葉の意味を自分なりに解釈すると、京都から見た乙訓の視点、世界から見た日本の視点等広い視野の判断基準を持つことであると考えます。乙訓青年会議所は地域の他団体と日本全国の青年会議所と、国家青年会議所のJCのネットワークを持っています。このネットワークを最大限活用し、次代を担う青少年に世界観を育む活動が、ビジョン達成に向けた第一歩になると私は確信します。
二つ目に次代を担う人づくり活動を行う上での「和の心」の推進を行うべきだと私は考えます。皆さん、我々の住んでいるまちは好きですか?日本は好きですか?自身を持って好きと言えますか?我々は日本人として誇りを忘れてはいないでしょうか。これからの未来の日本を背負う我々と次代の子どもたちにとって、生まれた故郷である日本をまずは好きであり、誇りを持っていなくてはなりません。そして、好きである為にももっと地域の価値、日本の価値を知らなくてはならないと考えます。残念ながら和の文化は古臭いと感じ、我々は先人が培ってきた文化を次々と捨ててしまい、日本に住んでいない外国の方々の方が日本の価値を感じているのではいないでしょうか。私は日本の価値は日々の生活や食生活、茶道や華道、歴史といった文化の中にある独自の考え方や知恵、精神であると考えます。そして「和の心」を知る事が愛国心や愛郷心へと繋がります。子どもたちに、地域の大人である我々が地域の歴史を伝え、誇れる文化を伝える活動(和の心伝承活動)を行いましょう。
三つ目としてまちづくりにおいての具体的な提言と、具体的な行動です。今我々の住む乙訓も変革期を迎えております。ソフト面では中央集権の瓦解による地方分権が進む中で、市町村合併や道州制等の行政区再編成が検討されています。ハード面では高速道路や鉄道網の進化、企業の撤退や再開発事業に伴う商業や宅地開発の急増と日々目まぐるしく変化しています。この地域に住み、このまちで仕事する青年経済人として、変化に対応するべく、地域の市民の声を集め、このまちが永続的に発展し続ける活動が必要です。その為にも、現状の地域の変化を知り、市民の声を聞き、青年が行動を起こすことが必要です。具体的には、乙訓地域二市一町のまちづくりの現状を調査し、京都南西部地域の我々の地域が明るい豊かなまちになる為に、広域合併を視野に入れた、青年らしく大胆なまちづくりプランを市民や行政へと提言する活動です。「和」の誇りを持った次代を担う人づくりと、明るい豊かなまちづくりのこの両輪が成り立ってこそワクワクする未来がやって来ると私は信じます。
■真価が発揮できるシステムの構築
乙訓青年会議所が26年間衰退することなく活動し続けられたのも、先輩方が残していただいた志と、志を形に変えるためのシステムがあったからです。乙訓青年会議所が運営されていく上での、土台でもあり情報発信基地です。現在の環境の変化に合わせ、システムを進化させることにより本物のシステムへと成長させていかなければなりません。
運営面では、特に社団法人としての適正な会計手法の深化と進化を行います。昨年より行われている運営システムと新たなる財務手法を継承すると同時に、時代の変化と共に変更する箇所を慎重に討議し、変革への一歩を踏み出していくことが重要です。具体的には、突発的な災害時等のボランティア活動を行う上での、即座に対応できるシステムや規定、委員会事業を行う場合のアドバイザー制度等、フレキシブルに活動できる乙訓青年会議所になるべきです。また、会議手法においても常に効率と効果を慎重に検討し、より良い事業へと繋がる会議を目指さなくてはなりません。
情報面では、広報活動は乙訓青年会議所の血流でもあり、情報が途切れると乙訓青年会議所の活動も鈍る結果へと繋がります。対内広報活動では情報の共有化が重要であり正確さと速さが求められます。それにプラス情報の一方通行にはならないよう、思いやりある情報伝達が必要であると考えます。対内だけでなく対外への広報活動も、我々の考えを地域へと伝える非常に重要な役割であります。対外広報活動では、我々の思いを伝える為に行政や他団体、市民へ情報の発信を常に欠かさず行う事が重要であります。また、インターネットや紙媒体だけでなく、メディアとのネットワーク作りも推進し、効果的な広報活動を行うことが必要です。次代を担う子どもたちの為、地域の為にも乙訓青年会議所の真価を発揮することができるシステムを構築しましょう。
■結びに
私は乙訓青年会議所に入会するまで、人生の目標として「経営の達人」になりたいとずっと思っていました。乙訓青年会議所に入会し10年、先輩方や青年会議所の多くのメンバーに様々なことを教えていただき、今では少し目標が変わることとなりました。今私の目標は「人生の達人」になりたいと思っています。「人生の達人」とは子どものように夢を持ち続け、どんな環境の変化やちょっとしたことにも楽しみを感じ、様々なことにチャレンジをし続ける、そんな生き方を私は思い描いております。二度とない人生だからこそ、今に満足することなく、ワクワクする未来を創る旅に共に出かけよう。
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